国土交通省を中心に「i-Construction」が提唱され、建設プロセスへのICT活用が進む中、佐藤工業では紙ベースで行っていたコンクリートの品質チェック業務を効率化するため、新システムを開発した。スマートデバイスを通じて担当者が入力した結果がクラウドに収集されるもので、オフライン環境でも利用できる点が最大の特長となっている。
具体的には、端末側のUIとなるアプリを業務システム用プラットフォームで開発。データ連携を行うWebサービスと、蓄積したデータの管理・参照用のWeb画面の構築には、ローコード開発ツールを採用した。開発・利用者側で画面イメージを共有しつつ手戻りの少ない開発を行えるなど、いずれも開発生産性が採用の決め手となった。
プロジェクトの途中で大規模な仕様変更があったものの、ローコード開発ツールの柔軟性から、実質2カ月という短期間での開発を実現。既にトンネル工事を中心に現場への適用を開始しており、チェック作業の生産性向上に貢献している。カメラを活用するアイデアも生まれているという同社の取り組みの詳細を、本資料で確認してほしい。