国際ペイメントブランドを運営するジェーシービー(JCB)は、クレジットカード業界のグローバルセキュリティ基準であるPCI DSSを運用・管理する立場でもある。同社ではさまざまなWebアプリを開発しているが、PCI DSSの認定を得るためにもそれぞれで定期的な脆弱性検査を行っていた。
しかし、プロジェクトごとに個別の検査ツールを導入していたため、全社でセキュリティの基準と品質が統一できないという問題が発生していた。また、検査ツールのライセンス購入コストを含む検査コストの増大も課題だった。
これらの課題を一掃すべく、同社はある脆弱性検査ツールを導入する。選定の理由は、検出精度の高さなどが挙げられるが、決め手となったのは「純国産ならではの使い勝手の良さ」だったという。その導入はセキュリティ品質の統一に大きく貢献し、数千万円規模のコスト削減効果も得られたという。