「光」のイノベーションカンパニーとして高いシェアを誇る光製品を幾つも生み出しているウシオ電機では、工場の生産性や製品の品質を向上させるため、工場内に散在するデータを一元管理するためのデータ収集・蓄積プラットフォームの開発に着手する。開発に当たって最大の課題となったのが、紙やExcel、CSVなどさまざまなフォーマットのデータをいかに集約するかだった。
さらに約500項目に及ぶデータの見える化や、紙の記録をシステムに転記する際の入力ミスをなくす工夫も必要と考えられた。こうした要件を全て満たすために同社は、プログラムを自動生成して開発を迅速化するだけでなく、必要に応じてJavaやSQLなどによるスクラッチ開発もできるローコード開発ツールを採用する。
同ツールの活用で、一般的なプログラミングによる開発に比べ、体感で5割は工数を削減できたと責任者は語る。成果を挙げた同社では、他のシステム刷新でもスピードアップを期待し、今後も同ツールの活用を続けていくという。