国内のランサムウェア被害といえば、大手のゲーム会社や製粉会社、自動車メーカーなどでの被害報道が記憶に新しい。ただ、警察庁の調べでは、中小企業の被害が54%と大半を占める。また、バックアップを取得していたにもかかわらず、復元できなかった企業が71%に及んだことも注目すべき事項だ。その主な原因は、ランサムウェアがバックアップデータまで暗号化していたことだったという。
こうした状況で、従来のランサムウェア対策を踏襲していては被害を防げない。被害を受けた際に、すぐに「検知」した上で、被害範囲を「特定」し、業務データを直前のものに「復元」できるといった3つのポイントを押さえた対策へとアップデートする必要がある。
そこで注目されるのがクラウドストレージを活用したランサムウェア対策だ。クラウド側で多数の保護レイヤーを備える上、バージョン履歴をユーザーにもアクセスできない場所に保管することでランサムウェア攻撃を困難にするサービスが提供されている。本資料では、そのセキュリティ機能とともに、ファイルサーバやNASをクラウド化するメリットを掘り下げていく。