突然の電源断に対応するため、一般的にはEWF(Enhanced Write Filter)、UWF(Unified Write Filter)といったWindowsの書き込みフィルター機能でドライブへの書き込みをなくし、OSの破損防止を行っていることだろう。しかしこれらの機能はドライブの代わりにメモリへ書き込むので、メモリ使用量がどうしても増え、稼働中にOSが不安定になる懸念もある。
そう考えると、長期連続稼働システムをWindows OSで運用するには、電源断対策としてUPS(無停電電源装置)がないと難しい。とりわけWindows 10に搭載されているUWFの場合、起動後、数分間は書き込みが行われるため電源断耐性が低く、UPS導入の検討は必須になるだろう。
本資料では、リチウムイオンキャパシター搭載UPSについて、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池など他の方式と比較して、その優位性を解説する。長寿命であるだけでなく、構成要素に酸化物を内蔵しないため化学反応による熱暴走や発火などが起こらないといった安全性の面でのメリットを有する。また高温/低温環境にも適応し、幅広い用途も期待できるという。併せて、小型・高耐久のUPS製品も紹介する。