ファイアウォールによる従来の境界型セキュリティモデルは、全てのユーザーとアプリケーションがローカルにあった時代には有効に機能した。しかし、リモートワークが浸透し、多くのアプリケーションがクラウドに移行しつつある今、その限界が露呈し始めている。
この状況を放置していては、昨今の高度なサイバー攻撃を防ぐことは難しく、ビジネスの中断と損失を引き起こしかねない。また分散型インフラでは、データセンターで稼働するアプリケーションよりもSaaS/クラウドベースのアプリケーションの方が多いため、ネットワークポリシーの適用はより複雑になり、運用の非効率化を招いてしまう。
さらに、トラフィックの増加によってネットワークが遅延することで、ユーザー体験が低下し、コラボレーションや生産性も大きく損なわれることになる。本資料では、こうした境界型セキュリティモデルにまつわる5つの課題を挙げ、それらの解決策となる「ゼロトラスト」のメリットや実現方法について解説する。