酒類事業を中心に幅広い事業を展開するアサヒグループジャパンでは、近年の海外事業の成長や目まぐるしく変わる市場を受けて、国内業務のみを対象としたシステム開発やIT投資からの脱却を図っている。その背景には、ビジネスの変化とそれにスピーディーに対応できることを軸にITアーキテクチャとその運用を再定義しないと、勝ち残れないという危機感があった。
同社はクラウドやコンテナ、自動化などの最新技術の積極活用を進めた一方で、モダンとレガシーというように新旧のアーキテクチャを区分した。また、構造化データと非構造化データも定義のうえ、それらをデータハブやコンテンツハブとしAPIで連携する「抽象化レイヤー」を間に挟み、アプリケーションとデータを分離する新しいアーキテクチャを採用した。
本資料では同社のモダナイズドアーキテクチャの全体像と、抽象化レイヤーの位置付けと役割、メリットについて解説する。この取り組みを支えたのは、抽象化レイヤーの一角にある“コンテンツハブ”である。豊富なAPIにより、各アプリケーションやシステムとコンテンツの疎結合を実現し、ビジネススピードに追従できるITの実現に貢献している。