国内での企業調査で、ネットワーク障害の原因のうち約73%を物理層問題が占めることが分かった。この背景には、ネットワークを新規敷設する際の配線規格の不適合や、ネットワークの増設・変更などに伴う誤配線などのさまざまな問題がある。
これらの原因を正確に特定するためのケーブルテストでは、配線施工の基礎知識はもとより、最適なテスターを選べる知識も欠かせない。従来、使用目的に応じて認証用、検証用、検査用の3タイプがあったが、新たな選択肢として検証用と検査用テスターのケーブル試験機能にスイッチの設定情報の取得やPoE試験が可能な「ケーブル+ネットワークテスター」も提供されており、その選択肢は広い。
そこで本資料では、LAN配線規格や施工上の注意点および試験・トラブルシューティングの基礎知識をまとめている。IoT分野でもPoE利用が急速に拡大しており、特にケーブル+ネットワークテスターの需要が高まっている。各カテゴリーのテスター製品も紹介されているので、テスター選定や試験の効率化に役立ててほしい。