近年、工場やプラント内のネットワークとして、高い堅牢性やリアルタイム性能を備えた産業用イーサネットの導入が進んでいる。しかし、全てのスマート工場や自動化プラント設備を扱う現場エンジニアや電気技師が産業用イーサネットに精通しているわけではないため、致命的なミスを犯してしまうケースも多々ある。
例えば、オフィス向けのコネクターやケーブル、ネットワーク機器を使用しているケースだ。こうした機器の多くは産業用イーサネットで機能するものの、工場環境の振動や湿気、ケーブルの屈曲、あるいは耐薬品性を考慮していないため、いずれトラブルが発生する危険性が高い。また適切なケーブルを使っている場合でも、電磁干渉源との距離やシールドの接地などを考慮して配線されていないと、誤動作や故障の原因となってしまう。
またリンクLEDへの過度な信用、光ファイバー端面の検査/清掃の不備なども、トラブル発生を招いてしまうため注意が必要だ。本資料ではこのように、産業用イーサネットの導入/運用においてよくある10のミスを取り上げ、その解決策を提案する。工場やプラントの稼働停止を未然に防ぐために、ぜひ目を通してほしい。