IT人材不足が引き起こすリスクを回避、今考えたい人事戦略とは

　近年、少子高齢化による労働力人口の減少や人材の流動化などを背景に、人材の確保が大きな課題となっている。デジタルトランスフォーメーション（DX）の必要性が叫ばれる昨今は、その推進役となる「IT人材」の採用に苦労している企業も多いだろう。

　その理由としては、IT人材が不足し採用単価が高騰していることもあるが、自社で育成しようにもそのノウハウがない、経験者を採用できても採用後にスキル不足が判明するといったことも挙げられる。一方、IT人材側からは、現状の職場ではキャリアアップが望めず、給与面などでより良い条件の環境で働きたい、リモート環境やITインフラが充実した職場で働きたいといった声も聞こえてくる。

　こうした状況のままでは、現状を維持するIT人材の流出まで招いてしまいかねない。そこで、今いるIT人材を上流過程で活躍させるべく、現社員のポジションにエンジニア派遣を活用して組織の活性化につなげるなど、人事戦略の見直しも検討したい。本資料では、IT人材不足が引き起こすリスクと、それを回避するための人事戦略について考えていく。