世界70カ国以上に展開する、日本たばこ産業(JT)のグローバルなビジネスを支える柱の1つはデータだ。約13億もの個別データポイントなどから得られる、膨大な量の販売データを処理している。セールス部門は、この貴重なデータの分析をビジネスに活用してきたが、データの増加とともに集約・分析に要する時間が増し、課題となっていたという。
この問題を解決したり、各支店の分析ニーズに対応したりするため、個別のデータマートを立ち上げたものの、課題は解消しきれなかった。この課題は単に高性能なハードウェアを導入するだけでは解決できず、根本的な解決策を求めたJTが行き着いたのが、オンプレミスで大容量・高速処理が可能なビッグデータ分析基盤だった。
実機を使った概念実証では、従来2時間かかることもあったデータベースクエリの応答時間が、数秒まで劇的に短縮。煩雑なチューニングを行わなくても性能を維持できる点、データ量の増加に応じたスケールアウトの容易さも採用の決め手になった。本資料では、同社の活発なデータ活用を支える新基盤の特長とメリットをさらに詳しく紹介していく。