ITオートメーションの導入が進まないのはなぜ？　推進役としてのリーダーの役割

　近年では、これまでの限定的な自動化ではなく、IT運用におけるあらゆる領域を自動化することの重要性が広く周知されるようになった。実際、ある調査によるとITオートメーションの導入が企業の今後の成功にとって「極めて重要」または「非常に重要」と考えている回答者が80％を占め、その認識についても「不可欠なもの」へと変化している。

　一方で、ITオートメーションの推進役となるべきITリーダーが、必ずしもその役割を果たせていないという声も多い。同調査では、ITオートメーションがもたらすメリットやビジョンの共有、戦略の決定、企業文化の醸成といったITリーダーが行うべきことと、実際に彼らが行っていることに乖離（かいり）がある傾向がみられる。

　本コンテンツでは、ITオートメーションが注目され、ビジネスにおける重要性が高まっているにもかかわらず、企業への導入、定着が進まない原因を調査結果に基づいて考察する。さらに、現状を打開するには、リーダーが正確な知見を身に付け、それを全社的に周知させることが必要であると提起し、その方法についても解説する。