コンテンツ情報
公開日 |
2022/03/22 |
フォーマット |
PDF |
種類 |
事例 |
ページ数・視聴時間 |
21ページ |
ファイルサイズ |
5.16MB
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要約
アジア・太平洋地域における国際開発金融機関であるアジア開発銀行(ADB)。多くの大企業と同様に、同行では、高度にカスタマイズされた大規模システムを複数運用してきたことで、インシデント対応の遅れが常態化するという課題を抱えていた。
その背景にあったのが、システム運用モデルのサイロ化と、モニタリングツールの断片化だ。当時ADB内ではデータベースやネットワークの各チームで異なるツールを利用しており、チームもツールもデータもバラバラという状況だった。この状況を改善したのが、クラウド環境にも対応した包括的なSaaS型モニタリングツールの導入であり、その浸透のために実施したユニークな教育プログラムだ。
本資料では、ADBの大規模システムにおける可観測性の確保に向けた取り組みと、その中核となった導入戦略、ゲーミフィケーション理論の活用を紹介する。サーバやデータベース、サービスを一元的に監視できるモダンなモニタリングを活用する「チャンピオン」が小さな成功を成し遂げ、ボトムアップのアプローチでエンタープライズIT全体の変革に成功した。この手法は金融機関に限らず、さまざまな業界の大規模企業に参考となるだろう。