Amazon CloudWatchの制限を回避し、フルスタックの監視を実現するには

　Amazon CloudWatchは、Amazon Web Services（AWS）上の多種多様なリソースからデータを収集し、モニタリングするためのツールだ。さらに、このAWSのツールには、Amazon EC2インスタンスの稼働を制御するための機能も備わるなど、AWS上で稼働しているリソースの管理も可能になっている。

　このように、豊富な機能を備えるAmazon CloudWatchだが、その利用においては意外な制限事項があることに留意する必要がある。一例を挙げれば、メトリクスデータは保持期間が定められており、データが古くなるに伴い粒度が低下する仕様のため、リアルタイム監視以外の用途には不向きな面がある。

　また、無料で利用できるメトリクスデータの容量や、ダッシュボードのカスタマイズ機能にも制限がある。本コンテンツでは、Amazon CloudWatchの機能と、その制限事項について解説し、他ツールの併用によるフルスタック監視の意義や有効性を提唱している。特にAWS以外のリソースを使用するハイブリッド環境では、そうしたツールの併用が高い効果を発揮することになるはずだ。