“脱PPAP”をどう実現する？　社外とのファイル共有を安全に行う方法とは

　2020年11月に政府が、パスワード付きZIPファイルとパスワードをメールで別送する手法である「PPAP」の廃止を宣言した。PPAPは送信・受信に手間がかかるなど、以前から多くの問題を抱えていたが、昨今ではメールに起因するインシデントが増えていることから、この宣言を受けて、社外とのファイル共有におけるセキュリティ対策を見直す動きも広がっている。

　PPAPに代わるファイル共有の方法は幾つかある。例えばビジネスチャット上でのファイル共有や、PGP、S/MIMEを利用した電子メールの暗号化などだ。しかし、これらは受信者／送信者双方の環境を整える必要があり、現実的ではない。自前でファイル転送システムを構築する手もあるが、コストなどが課題になる可能性が高い。

　本コンテンツでは安全なファイル共有手段の現実解として、シングルサインオンによる、コンテンツクラウドとIDaaSの連携を提唱する。前者は相手にパスワードを伝える必要がなく、導入・維持コストが比較的安価というメリットがある。一方後者は、圧倒的な使い勝手の良さを実現する。