新たなリスク管理で損失を最小化、デジタルに適合するアジャイル型内部監査とは

　過去数十年の間に内部監査は大きく変化し、リスクに基づくアプローチへと転換しつつある。ここで求められる高い戦略性と将来を見据える能力は、内部監査機能の「デジタル適合性」に比例して高まるというデータもあり、近年ではアジャイルアプローチをフレームワークに組み込んだ「アジャイル型内部監査」が注目されるようになった。

　その特徴としては、計画、実地調査、報告といった線形のフェーズ単位で行われる従来型とは異なり、監査チームとステークホルダーによる協働とコミュニケーションに焦点を当てているところが挙げられる。リスクとニーズに基づく優先度を設定できるなど柔軟性が高く、データ管理の専門家との密接な協力による分析能力の向上、より包括的なプロセスのレビューといったメリットもあることから、55％の内部監査グループが採用あるいは検討を行っているという。

　一方でその実現には組織規模の転換が必要となるため、時間と努力を要する課題も多く、一概に万能な手法とはいえない。本資料ではこの方式について、概要から歴史、手法、導入メリットや課題などを詳細に解説する。最適なアジャイル型内部監査実現のために活用してほしい。