医療卸の老舗企業であるアステムでは、基幹系と情報系の統合基盤のモダナイゼーションに成功し、性能・安定性の向上だけでなく、チューニング工数の削減やパフォーマンス問題の解消などのメリットを享受している。ただ、同社が、ここに至るまでの過程は決してスムーズなものではなかったという。
当初、情報系システムのパフォーマンス不足の解消、そして基幹系システムのオープン化という狙いから統合基盤への移行を図ったものの、最初の繁忙期で業務が停止するほどのトラブルが発生。そこで可用性を課題として、第2期基盤では運用系・待機系の2系統を用意したが、データ量の増加ペースが速く、近い将来にパフォーマンス不足が再発することが確実視されることになった。
こうした課題の解消を目指して導入されたのが、現在の第3期基盤だ。本資料では、同社の波乱に満ちた統合基盤導入の取り組みから、成功に至った秘訣を探っている。単にモダナイゼーションするだけでなく、将来のクラウド化への橋渡しとしての効果も期待されるなど、多岐にわたるメリットをどのように実現したのか、そのポイントを解説する。