活発化するSAP ERPのクラウド移行、「第三者認証」から考える基盤選定の要点

　基幹系システムのクラウド移行が活発化する中、改めてクラウド基盤をどのような基準で選定するかが重要になっている。特にSAP ERPのようなミッションクリティカルなシステムの場合、99.999％クラスの高可用性／高信頼性が求められる他、セキュリティやガバナンス、内部統制の確保など、注意すべき点は多い。

　そこで有効な判断基準の1つとなるのが、第三者認証の取得状況だ。中でも、クラウドサービスにおけるセキュリティマネジメント認証の「ISO/IEC 27017」や、サービス事業者の内部統制評価である「SOC1」など、自社が事業を行う上で必須となる認証の取得可否を確認すべきだろう。また、データセンターの現地視察／調査に協力的か、さらに医薬品／医療機器企業であれば、コンピュータ化システムバリデーション（CSV）監査に対応しているかも重要となる。

　本資料ではこうしたクラウド基盤の選定基準について解説するとともに、ISO/IEC 27017やSOC1に加え、SAP ERPの稼働で推奨される「SAP認定」などを取得している基盤サービスを紹介する。これらの認証に裏付けされたサービスは、クラウド環境での安全なシステム運用を支えてくれるだろう。