組織のデジタルトランスフォーメーション戦略は、パンデミックでどう変化したか

　ある大手ITベンダーでは、幅広い業種の組織のITプロフェッショナルを対象に、テクノロジー関連の目標と優先事項についてのアンケート調査を毎年行っている。最新レポートで焦点となったのが、2020年からのパンデミックが2021年のテクノロジー計画に与えた影響だ。

　多くの企業が取り組むデジタルトランスフォーメーション（DX）では、6％が停滞していると回答する一方、21％が想定より早く計画を実行に移すなど、取り組みを加速させており、プラスマイナス双方向の動きが見られた。このDXの取り組みの中でも優先事項の上位となったのは、やはりイノベーションとセキュリティだ。特にセキュリティは、直近1年間のIT予算の最優先事項としている企業が多く、実に45％と半数近くに上った。

　こうした安全性に関する取り組みだけでなく、複数のクラウド利用やコンテナ化、機械学習などの重要テクノロジーも引き続き優先事項として取り組む傾向が強い。本資料は、これらの調査結果をまとめたレポートだ。パンデミックという逆風の中、企業がITとどう向き合っているのか、6つのポイントに分けて解説している。