アジア太平洋地域の企業がDXに成功しているのはなぜか？　調査から見えた理由

　あるアンケート調査によれば、自社のデジタルトランスフォーメーション（DX）戦略が効果的であると回答した企業の割合は、アジア太平洋（APAC）地域では26％、他の地域では19％であった。DX戦略の成功という点で、APACの企業は世界の中でも進んでいるといえる。

　APACのDX戦略が成功している1つの要因に、「企業文化の変革」が挙げられる。APACの多くのエグゼクティブは「企業文化の変革」をDX戦略の主要な構成要素と捉えており、この取り組みを優先している。そこに築かれた強固な基盤の上にテクノロジーを導入することで、DXを効果的なものとしている。

　本コンテンツでは同調査の結果を基に、APACにおけるDX戦略が成功している理由を探る。新型コロナウイルス感染症の流行により、DXは継続すべきものから、加速すべきものへと転換した。DXを成功させているAPACのエグゼクティブが何を考え、どう行動しているのかを知ることは、自社のDXへの取り組みにおいて大いに役立つはずだ。