高齢化の進行や人口増、慢性疾患のまん延により、世界の医療費支出は増加を続けている。ある調査によると、その増加率は2022年にかけて年間5.4%に上り、アジア太平洋地域に限ると6.6%と予測されている。これは金額にすると、1兆7660億から2兆4270億米ドルになるという。
こうした状況の中、縮小と進化を続ける医療の現場において、PCをはじめとするIT機器の要件は刻々と変化している。例えば、病室、診察室、手術室を頻繁に行き来する臨床医にとっては、簡単に持ち運べて、さまざまな専門チームが効率的に連携してコラボレーションできるようなデバイスが必要になる。また医療の管理や事務のチームでは、リソースの最適化や患者の管理、SLAの順守などが欠かせないポイントになるだろう。
本コンテンツでは、医療現場のクライアントPCに求められる要件を解説する。併せて、ナースステーションや病室、受付のディスプレイの裏側に取り付けることもできるコンパクトさを備えた、Windows 10 Pro搭載の高性能PCを紹介している。表示用デバイスやモバイルの診断装置などさまざまな用途に活用できるその実力を、ぜひ確認してほしい。