インターネットからの攻撃は増加傾向にある。それに伴い、情報セキュリティの課題は深刻化し、なくならない情報漏えい事故やセキュリティインシデントを見ても、企業が行うべきセキュリティ対策の負荷は高まっている。
NRIセキュアで実施したWebアプリケーション診断のうち、致命的な欠陥をもつWebサイトの割合は36%であり、前年度からほぼ横這いだった。さらに、過去に診断経験のない企業の結果を見ると、50%以上のサイトで致命的な脆弱性が発見された。
最近では、サービスのオンライン化、グローバル化など、さまざまな要因から企業システムを取り巻く環境は大きく変化している。同時に、今までになかったWeb感染型マルウェアなど巧妙な攻撃手法も登場し、企業システムへの脅威は増大し、必要とされる知識やリソースは増すばかりだ。
本レポートではその様なセキュリティ担当者、Webサイト担当者にご参考いただける独自調査をネットワーク、Webサイト、クライアントと3つの観点から分析し、対策すべきことの情報を提言する。