建設業界で深刻な課題となっている労働力不足と高齢化。これらの課題を解消するため、戸田建設では、3Dモデルや情報を活用する「BIM」(Building Information Modeling)を、多数の工事現場で活用する取り組みを始めた。だが、そのために求められるマシンスペックは高く、導入コストがかさむ上、運用管理の負担も大きい。
現場での運用も考えれば、ロースペックのノートPCやタブレットでも、BIMアプリケーションを利用できるようにする必要があった。そこで同社が注目したのが、GPUの仮想化をサポートした仮想デスクトップ基盤(VDI)と、その動作環境を満たす高性能・高信頼なサーバ製品だった。
この「BIM on VDI」により、現場でのBIM活用は4週間から即日へと劇的にスピードアップした。その他にも、経験の浅い若手の担当者の利用しやすさ、BIMへの習熟ハードルの軽減など、メリットは多岐にわたるという。建築施工をはじめ、現場で高性能のアプリケーションを活用したい企業にとって、同社の取り組みは参考となるはずだ。