DevOps環境構築、成功の鍵は「人を雇いつつ、育てる」

　DevOpsはもはや単なるバズワードではなく、企業のIT部門にとって不可欠な要素になっている。それは、さまざまな調査結果が、DevOpsを採用している比率の高さを物語っている。

　DevOps環境に移行するIT部門の急増に伴い、DevOpsエンジニアやDevOpsに熟練した他のテクノロジーの専門家も引く手あまただ。ただし、ITの人事担当者やアナリスト、経験豊富なIT責任者によると、DevOps専門家を急いで雇用するのは見当違いだという。人材を雇用するだけで、最高情報責任者（CIO）がDevOps環境を構築することは不可能だ。既存の従業員に新しい肩書を与えるだけでシームレスにDevOps手法が導入されるわけでもない。DevOps環境の構築は、単純に人材を雇用するか育てるかという話ではない。むしろ、人材を雇用した上で人材育成を行う必要がある。

　本稿では、DevOps環境構築において求められる人物像やスキルセット、社内の育成や文化の醸成を図るためのヒントを紹介する。