レポート
アイティメディア株式会社
IoTが病院経営と臨床現場の両方を変える、これだけの理由
医療従事者もIT担当者も、医療現場でモノのインターネット(IoT)を利用することでどれだけの価値が生まれるかに期待を寄せている。「Bluetooth 5」の登場で、IoTのリアルタイム性が高まり、そのメリットは飛躍的に高まる可能性がある。
コンテンツ情報
公開日 |
2018/05/17 |
フォーマット |
PDF |
種類 |
レポート |
ページ数・視聴時間 |
5ページ |
ファイルサイズ |
360KB
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要約
医療現場では、医療従事者が患者データを詳細かつリアルタイムに把握する目的でモノのインターネット(IoT)が活躍している。例えば患者の生体情報をリアルタイムでモニタリングし、その状態についての警告やフィードバックを送るといった用途だ。この種のデータを活用することは、患者のアウトカム(医療行為に対する成果)改善につながる。患者向けの用途に限らず、病院経営の側面でもIoTは実用性を発揮している。例えば、電力消費量の監視や、重要な医療資源(人材や医療機器など)の追跡などだ。
このような機器と他のシステムとのデータ交換にはWi-FiまたはBluetoothが必要になる。2016年12月には最新の「Bluetooth 5」標準が登場した。Bluetooth 5ではデータ転送速度が2倍になり、通信範囲も4倍に拡大した。干渉に強いデータ交換が可能になり、位置認識にも対応する。
こうした技術進歩によって、医療機関でのIoT導入は増えると予想される。本稿では医療現場でIoTがもたらすメリットを、経営と臨床の両面で整理する。