1台のサーバでアプリケーションを提供するには、多くのユーザからのアクセスに耐えうるだけのパフォーマンスを備えたサーバが必要になる。
とはいっても、ハイパフォーマンスのサーバは当然コストが高く、さらにパフォーマンスを向上させる際にも限界が出てくる。
そこで役立つのが、1台当たりの負荷を下げて快適なサービスを提供できるよう、同じ機能を持つサーバを複数台用意してアクセスを分散させる負荷分散装置だ。
2009年、Radware社製「AppDirector」は、『レイヤ7の負荷分散を得意としたロードバランサ』や、
『セグメント分割をしないL2構成のロードバランサ』の後継機として多数の企業に導入された。
低価格でありながら幅広いロードバランサ要件に応えることができるのが、この製品の特徴だ。
本書では、このAppDirector構築の6つのポイントを技術的に解説する。