企業のID管理基盤、クラウド＆Windows 10時代の3つの選択肢

　企業におけるクラウドサービスの利用拡大により、スマートフォンやタブレット端末などモバイルデバイスの業務利用が増えています。業務利用するデバイスの所有者が企業ではなく個人であるケースもままある他、業務利用と個人利用の境界が曖昧になるなど企業のID管理は複雑化し、情報漏えいのリスクも高まっています。

　従来、WindowsベースのIT環境では、「Active Directoryドメインサービス」がID管理基盤の中心として、長く企業を支えてきました。しかし、クラウド時代を迎えた今、従業員の生産性を損なうことなく、利便性を提供しながらいかにセキュリティを担保すればよいのでしょうか。本稿では、従来のID管理基盤を維持しつつ、「Windows 10」クライアントを対象にした3つの新たな選択肢を紹介します。