NRIセキュアでは独自に情報セキュリティに関するアンケート調査を2002年より毎年行っている。8回目となる2009年の結果では、昨年来の景気後退の影響によりIT投資を減らす企業が増加する一方、セキュリティへの投資を増やす企業が約20%存在していた。
2009年は大きな情報漏えい事故が目立った年だったが、「管理者による不正行為の防止対策はまだ途上の段階にある」、「コスト削減、負荷軽減等クラウドコンピューティングに対する期待が大きい半面、セキュリティ上の不安が払しょくされていない」など、本年らしいセキュリティ対策の実態が垣間見られた。
前年と同様に情報セキュリティ対策の実施にあたって困っていることや問題になっていることについては、「他社と比較した自社のセキュリティレベルがわからない」、「対策をどの程度まで実施すればよいかわからない」、「対策の有効性の評価方法がわからない」という回答が引き続き上位であった。