決済システムのBCP構成を3カ月で構築――事例に学ぶDBシステム構築のポイント

　ビジネス要件に合ったデータベース（DB）サーバの設計、構築、運用に悩んでいるIT担当者は多い。自社にとって最適な利用形態の見極めが難しく、検証やチューニングなどに多くの時間がかかるからだ。

　例えば、大量のデータ検索の際には、SQL処理をマルチコアで行う「パラレル処理」や、処理の対象データを絞り込むことで処理時間を短縮する「Partitioning機能」の活用という方法がある。処理性能よりも短期での立ち上げや運用コストが優先される場合は、クラウドサービスの利用も考えられる。また、障害時の可用性を確保したいのであれば、スタンバイ環境への切り替えを重視したシステム構成が必要だ。

　本コンテンツは、DB環境を構築した4社の事例とともに、構築の際にポイントとなる課題と解決策について解説している。決済システムのBCP構成を3カ月で構築した例や、従来比8分の1の期間でポイント管理サービスを投入した例など、先行企業の事例からDB環境を速やかに構築するポイントを探っていこう。