破綻したセキュリティの常識を捨てよ──今こそ必要な「適応型防御」とは

　従来型のセキュリティソリューションは、さまざまな課題を抱えている。例えば、ネットワークに侵入した脅威を直ちに検知するには能力不足で、検知できたとしても問題の解決に時間を要してしまう。また、ネットワークで発生するイベントについて得られる情報は断片的であり、対応は事後的になりがちで、脅威の動向を大局的に知ることもできない。

　そのため昨今では、セキュリティ脅威の動向を広範囲にわたって捉え、状況の変化に素早く対応できる、柔軟性に優れた統合型のセキュリティフレームワークが求められている。このホワイトペーパーでは従来とは根本的に異なるセキュリティアプローチ「Adaptive Defense」（適応型防御）を詳しく解説する。

　適応型防御モデルでは、全ての攻撃を完全に防御するという理想論を追求するのではなく、「攻撃がネットワークへ侵入するのを部分的に容認する」という発想の転換が必要となる。その代わりに、攻撃の素早い検知と確実な対応によって、情報漏えいなどの最悪の事態の阻止を目指すのだ。本書でこれまでの常識を見直し、自社のセキュリティ対策を「再創造」してほしい。