過去数年の、サーバ仮想化の国内における導入スピードには目を見張るものがある。だが、業務システム単位、あるいは部署単位で仮想化製品を採用しただけで、この技術のメリットを十分享受できているといえるだろうか?
単純な仮想化の導入でも、サーバ機の台数を減らすことはできる。それで満足してしまっている人が多いようだ。この段階から先に進もうとしない人は、仮想化製品ベンダーが語る「プライベートクラウド」のコンセプトを、うさんくさく、あるいは絵空事のように感じているのかもしれない。
しかし、きれいごとでなく、単なる仮想化から脱却しなければならない理由がある。アイティメディア株式会社 ITインダストリー事業部 エグゼクティブエディターの三木泉が、これを解説する。