ビッグデータのトレンドを受けて「情報活用」があらためて見直されている。ただ、活用の在り方としては「分析」とともに「共有」も課題となり続けてきた。TechTargetジャパンが2011年7月に行った「情報共有に関するアンケート調査」(調査対象:TechTargetジャパン会員/調査期間:2011年7月12日~21日/有効回答数:200件)でも、ほとんどの企業で電子メールやグループウェアなどが導入されているにもかかわらず、情報共有環境に「満足している」と答えた企業はわずか10%。「不満を感じている」企業が37.5%にも上った。
だが近年は、以上のツールは機能が強化されている他、スマートデバイスの導入も進むなど、情報共有基盤は年々充実している。にもかかわらず、「不満を感じている」企業が多い理由はどこにあるのだろうか?
本稿では、TwitterやFacebookに似たUIを持ち、自分の発言やフォローしたユーザーの発言がタイムライン上に表示される社内SNS「Salesforce Chatter」の導入事例を紹介。併せてスマートデバイスの導入に成功した企業の声も収録し、情報共有ツール導入のハードルと解決策を通じて、「目的起点で考える」ツール全般に当てはまる活用の鉄則を探る。