全てのアクセスに同じ強度を求める一律の多要素認証(MFA)は必須のセキュリティ対策であると同時に新たな課題も生み出している。一つは、繰り返されるプッシュ通知が利用者の無意識な承認を誘発する「MFA疲労」、もう一つは利便性のために設けた例外措置が「攻撃の抜け道」になるという問題だ。
こうした状況の根底にあるMFAの根本的な課題は、認証の強度そのものではなく「状況に応じて認証要件を変えられないこと」だ。こうした一律の設計からの脱却には、アクセス時のリスク評価に基づいて認証の可否を判断する「リスクベース認証」と、評価結果に応じて要求する認証方式や要素数を変更する「適応型MFA」への移行が効果的だ。
本資料では、リスクベース認証を設計する際に押さえておきたい4つの観点や適応型MFAに移行する際のポイントを詳しく解説。セキュリティとUXを両立させる認証設計の方法を検討する。