「デジタルトランスフォーメーション(DX)が進まないのはIT人材が不足しているからだ」――。経営会議で聞かれるこの言葉に、内心「人は足りている。システムが足を引っ張っているだけだ」と反発を覚える情報システム部門の担当者はいるはずだ。NTTデータビジネスブレインズが情シス管理職221人に聞いた調査でも、DX人材が量的に足りていると答えた企業は66.2%に上る。
それでも成果が出ないのは、企業に残されたシステムが壁になっているからだ。回答企業の91.9%がレガシーシステムを抱え、その最大の問題として55.7%が「他システムとのデータ連携が困難」を挙げた。データのサイロ化が全社的な活用と迅速な意思決定を阻む。現場の技術的な課題を経営層が十分に理解していると答えたのは、わずか21.3%だった。
消費財メーカー大手のライオンも、IT予算の大半を老朽インフラの維持に費やす「守りのIT」に陥っていた。同社は「Google Cloud」と「BigQuery」を軸にクラウドネイティブな基盤へ全面刷新し、専門組織「CCoE」を設けて内製化を進めている。本資料は、DXを阻む「3つの壁」を調査データで解き明かしつつ、その「脱レガシー」の全貌に迫る。