BroadcomによるVMware買収から数年がたち、ライセンス体系の変更に伴う費用の急増に直面する企業が増えている。Informa TechTargetの調査部門Omdiaが2025年に実施した調査では、買収後にコストが増えたと答えた企業は72%に上った。とはいえ、長年投資してきた基盤からの移行は口で言うほど簡単ではない。
それでも契約満了を機に動きだす企業は現れている。デンマークの製造大手Danfossは、約1100台のサーバで動く仮想マシンをHPEの「VM Essentials」へ移し、データセンター全体で2500台以上のVMを支える基盤を2027年末までに整える計画だ。狙いはコスト削減だけではなく、拠点ごとに分断された環境の簡素化と標準化にある。
もっとも、移行の間は新旧プラットフォームの費用を同時に払う“二重負担”が生じる。英小売り大手Tescoのように契約を巡る紛争に発展した例もあり、バックアップやDR製品との互換性まで含めれば、負担はライセンス費用の比較だけでは測れない。本資料は、実際に移行を決断した企業の記録から、「逃げ道のあるIT基盤」の作り方を紹介する。