データ保護の重要性がより一層高まる中、保存中や転送中のみならず使用中の安全性を確保する取り組みとして「コンフィデンシャルコンピューティング」が提唱されている。この技術は、ハードウェアベースの安全な領域である「TEE」を利用し、ホストOSやシステム管理者、クラウドプロバイダーなどによる重要データや処理アルゴリズムへの不正アクセスを防御するものだ。
これにより、高度な機密性が求められる分野において、複数の組織をまたいだ安全なデータ連携や連合学習が可能となる。例えば、ヘルスケアでは脳のMRIスキャン分析による治療モデル改善やワクチン開発、金融では不正取引の検出、政府機関では、単独での実現が難しい公益目的の共同研究を可能としている。
さらに具体的な協業事例として、安全なデータ交換プラットフォームによる国際貿易プロセスの高速化や、データを移動させずに現地で調査できる行動ベースのAML/CFTモデル、データを暗号化したままクラウドでレポートや分析の集約を可能にするソリューションなどが提供されている。本資料では技術の概要と、その核となるソリューションの活用事例を紹介する。