クラウド移行はIT運用の標準と見なされてきたが、近年は稼働後に直面する利用料金の高騰や、情報管理におけるセキュリティ面の懸念が課題になっている。その抜本的な解決策として、一度クラウドサービスに移したシステムを再びオンプレミスインフラに戻す「脱クラウド」が脚光を浴び始めた。
ただし、インフラの全面的なオンプレミス回帰は巨額のハードウェア再調達を伴う重大な経営判断だ。自社で巨大なラックを設置する物理的スペースの確保や、保守監視を担うIT人材の補充といった問題が生じるためだ。人手不足が深刻化する中で、社内のIT担当者に多大な作業負荷がかかるリスクも検証しなければならない。費用や運用への不満のみを理由としたオンプレミス回帰が、全ての企業にとって最適だとは限らない。
客観的な評価を経ないオンプレミス回帰を避けるには、利用中のクラウドサービスを見直し、料金と運用の両面から最適化を図るアプローチが重要だ。無駄な出費を徹底的に削減するための3つの具体的な実践ステップを紹介する。