動画で学ぶ現場のIoT、法面の維持管理を劇的に改善した方法とは

　高知市を本拠に、地質・地盤調査や土木設計、建設業を中心とした幅広い事業を展開する相愛。そんな同社にとって、法面の健全性評価も重要な事業の1つだ。法面の崩落などを防止するためには、一般にグラウンドアンカー工法が用いられる。岩盤に打ち込んだ鋼材の緊張力で法面を安定させるが、経年劣化などによって緊張力が低下するリスクがあり、定期的なメンテナンスが不可欠となる。

　しかし、従来のジャッキを使用したリフトオフ試験では、クレーンなどでの搬入や足場設置、通行規制が必要だった。そこで開発されたのがSAAM（サステナビリティ・アセット・アンカー・メンテナンスシステム）ジャッキである。小型のSAAMジャッキは人力による搬入が可能な上、足場の仮設や通行規制も不要だ。

　同社では、法面の維持管理にSAAMジャッキを活用しているが、さらにクラウドを駆使した「IoTシステム」を組み込むことで、定期点検の省力化を実現した。本動画では、現場に設置されたシステムを見ながら、効率的な運用を実現した方法や屋外のIoT活用のノウハウについて紹介する。