AI-OCRは、紙帳票や手書き書類の文字を読み取り、高精度なデータ化を実現する。DXの推進やペーパーレス化の促進を背景に多くの組織で導入が進み、その活用で業務負担の大幅な削減といった成果を生み出す組織が増えてきた。
その1社が、宮城県に本社を置く仙台銀行だ。従来、顧客から預かる申込書や申請書など各種書類のデータ入力を全て手作業で行っていた同行。データの打ち込み作業が追い付かず、業務の停滞が現場のストレスとなっていたという。さらに作業が滞ることで、住宅ローンの審査回答の通知スピードが低下するといった懸念もあり、AI-OCRの導入に踏み切る。導入に当たっては、認識精度を向上させるための帳票フォーマットの改良などを実施した。そうした工夫が奏功し30%の業務削減に成功した他、審査結果の回答までにかかっていた時間を3日から2日に短縮するなど大きな成果を挙げている。
本資料では、金融業界と保険業界の他、自治体、NPO法人におけるAI-OCR活用の取り組みを5つ紹介する。各組織の取り組みからAI-OCRの効果的な活用方法を学び、自社の課題解決につながるヒントを得てほしい。