ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を実施する新興のサイバー犯罪集団「Ransomed.vc」がソニーのシステムに侵入したと主張している。同集団は「企業に存在するセキュリティの脆弱(ぜいじゃく)性を示し、安全策の強化に取り組むための情報を提供する」組織を意味する「レッドチーム」だと名乗る。ペネトレーション(侵入)テストを実施し、その対価として対象企業に報酬を請求するのだ。
あるセキュリティベンダーの最高技術責任者(CTO)は、ソニーへの攻撃を「事実である可能性が高い」とみる。攻撃が事実だった場合、ソニーは「今後の攻撃を防ぐために防御を強化しなければならない」と同氏は話す。
次世代バックアップ製品はランサムウェア検出機能やインスタントリカバリー(即座の復旧)機能を搭載し始めているものの、攻撃に対処するには十分ではない可能性がある。セキュリティ専門家はバックアップ製品の再検討だけではなく、バックアップ戦略の転換が必要であるとの見解を示す。
本資料は、バックアップツールベンダーが今後のバックアップ戦略において重要になるキーワードを3つ紹介する。