ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃は巧妙化し、その勢いは激化している。さまざまな業種の企業が狙われる中で、電力やガス、金融、運輸といった重要インフラに関係する組織は特にランサムウェア攻撃の標的にされる傾向がある。
航空業界もその例外ではない。空港での旅客の乗降や航空機の離着陸を支えるグランドハンドリング業務を提供する企業Swissport Internationalは2022年、ランサムウェア攻撃の標的になった。
なぜ攻撃者はSwissport Internationalを攻撃したのか。また、同社はどのように攻撃に対処したのか。ランサムウェア攻撃対策として押さえておきたい、バックアップツールの多様化トレンドに関する情報とともに攻撃事例を紹介する。