進化を続けるランサムウェアの脅威、攻撃のトレンドから見る有効な防御法とは

　ファイルを暗号化して人質にとり、ロック解除と引き換えに身代金を要求するランサムウェア。追跡不可能な金銭徴収手段である仮想通貨の登場により、近年急速に拡大している脅威の1つだ。現在ではより大きな収益を求めて、大規模組織にターゲットを絞った標的型攻撃へとシフトしている。

　これにより攻撃の数そのものは減少したが、巧妙化の度合いは大幅に高まり、ランサムウェア自体も一般的なソフトウェア開発と同様に機能向上が行われている。さらに攻撃者達は活動を効率化するために協力を始めているほか、国家主導とサイバー犯罪者によるランサムウェアの境界線が曖昧になるといった変化もみられる。

　本資料ではランサムウェアの進化と現在のトレンドとともに、攻撃を防ぐための実用的な手段について事例を交えつつ解説する。前提となるバックアップとその保護をはじめ、攻撃手法を要約・分類したフレームワーク、機械学習を活用したクラウドネイティブな次世代の侵害防御など、有効な対策について確認してほしい。