業務ごとにシステムが異なる場合や、一部のデータのみファイルに保存されているなど、帳票に出力したいデータをひとつのSQLで抽出できないことは多い。帳票用データを担当者が用意したり、バッチによるデータ加工や専用データベースへの格納が必要になったりすれば、リアルタイム性のある情報の帳票出力は難しくなる。また、それだけ開発コストも要求されメンテナンスも容易ではない。
こういった問題の対応策として、データを統合するETLツールと帳票ツールを連携させて開発と保守効率を同時に向上させる手法がある。確かにETLツールはGUIによるデータ操作で複数システムのデータをスムーズに連携できる。しかし、非常に高価なため、簡単に導入を決められないのが現実だ。
本ドキュメントでは、帳票デザイナ上でのデータ加工と、グラフィカルな帳票の生成が可能なJava帳票ツール「Elixir Report」を使って、システム内に散らばった帳票用データを効率よく抽出する方法とその活用方法を紹介する。