実用段階に入ったブロックチェーン、ビジネス活用はどこまで広がるのか？

　ブロックチェーンは、取引データを確認し分散して記録するためのデジタル技術。取引台帳を分散させることで、データの改ざんを防ぎ、分散処理によって多数の取引が低負荷で行えるようになるため、高速で安全な取引が実現する。商取引の構造を変えてしまう可能性を持つとまで言われる革新的な技術だ。

　取引データを迅速かつ安全に管理できるブロックチェーンは、貿易金融における決済プロセスの迅速化とコスト削減をはじめ、グループ企業の共通元帳管理、コンプライアンスの管理など、さまざまな分野での活用が期待されている。近年、インターネット上で活発に取引されている仮想通貨も、ブロックチェーンの技術をベースにすることで安全な取引を実現している。

　既に、さまざまな分野で導入が進められているブロックチェーンだが、本格的にビジネスで活用するためには安全で安定したシステムの構築が不可欠だ。本コンテンツでは、ブロックチェーンの仕組みから、ビジネスでの利用に対応できるブロックチェーン技術やP2P分散技術を確立するための取り組みまでを幅広く解説する。