技術文書・技術解説
日本アイ・ビー・エム株式会社
BCP対策の弱点はどこか? “復元力”を検証するレジリエンシーフレームワーク
災害を想定したBCP(事業継続計画)を策定する企業は多いが、その後は検証されることもなく、放置されているケースが目立つ。そこで、あらためてBCPを検証し、より実効性の高いものへと改善するためのフレームワークを紹介する。
コンテンツ情報
公開日 |
2016/10/17 |
フォーマット |
PDF |
種類 |
技術文書・技術解説 |
ページ数・視聴時間 |
8ページ |
ファイルサイズ |
364KB
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要約
BCP(事業継続計画)の検証に役立つモデルとして、最近注目されているのが「レジリエンシーフレームワーク」だ。レジリエンシーは、自然災害や破壊的なセキュリティ侵害に遭った後、組織が素早く元の状態に戻る能力のことを指すが、広義のレジリエンシーフレームワークは、必ずしもシステムの復旧能力のみを扱うわけではない。
しかし、現在の組織は全領域にITが浸透しているため、CIOやIT管理者が過去に策定したBCPをこのフレームワークで検証することが、多角的な判断に基づく改善につながる。例えば、災害の被害規模によっては、ワークスペースの確保が従業員の迅速な業務復帰につながるため、現状のプラン以外の対策を考えることも必要となる。
本コンテンツは7つの階層に分かれているレジリエンシーフレームワークの概要を解説するとともに、組織全体やビジネスプロセスとアプリケーション、ITインフラストラクチャといった観点から「復元力」を検証するためのヒントを豊富に示している。