LAN配線試験の必須知識を“速習”――押えておくべき3つの規格と3つの文書

　オフィスに張り巡らされたLANについて、日頃、ユーザーが意識することはないが、LAN配線の性能はコネクタとの接続やケーブルの引き回しなどによっても変化する。そのため、作業者の技量や施工環境によっては、規格が定める性能を下回ることがある。

　そこで、配線の構築後は、確実な信号伝送の保証のために性能要件を満たしているか、さまざまな規格に基づき試験する。この認証試験を適正に行うために作業者が知らなければならないのが、「ISO」「JIS」「TIA」の3つの規格と、「試験成績書」「校正証明書」「トレーサビリティ・チャート」の3つの文書だ。

　本コンテンツでは、物理ネットワークの重要性と最新規格動向に言及しながら、LAN敷設工事の仕様書作成に必要な主要規格、LAN配線システムの構成、認証試験プロセスで直面する課題とその解決方法、さらに試験に当たって知っておくべき試験項目、測定の注意事項、最適なテスターの確度要件と選択基準など、認証試験実施の基礎知識を詳細に解説している。施工技術者だけでなく、ユーザーに真の良いサービスを提供しなければならない工事発注者やネットワーク管理者にとっても必携の資料となっている。