楽天生命保険が実現したテストデータ作成業務を驚異的に短縮した方法とは？

　インターネットと実店舗の利点を融合させた保険サービスを提供する楽天生命保険。膨大な顧客データを管理する同社にとって、システムの開発・検証の質を高めることは常に考えなければならない課題だ。とはいえ、同社ほどのシステム規模となると、数百万件のテストデータが必要となり、開発や検証は容易ではない。

　そこで、同社は実際の顧客データを変換し、個人情報部分をマスキングした上でシステムの開発と検証に利用している。しかし、従来のテストデータ生成ツールには、データの作成時に改行処理がうまくできず、CSVデータをデータベースにロードすることができないという問題があった。

　多くの手作業が発生し、テストデータの作成に2～3人で1週間もかかるような状態となったことから、同社は新たなツールを導入した。すると、「まだ完全にバッチ化されていない」にもかかわらず、テストデータ作成に要する日数は2日まで短縮されたという。同社はどのようにしてテストデータの作成工数を大幅に削減したのだろうか。