ネットワーク機器の交換時期を「ベンダーの計略」で決定していないか？

　本リポートは米調査会社のForrester Consultingが、オーストラリア、フランス、ドイツ、インド、日本、シンガポール、イギリス、アメリカに所在する304組織を対象に実施したオンラインアンケート調査結果をまとめたものだ。目的は、ユーザー企業のITの優先事項に影響を与えている問題を見極め、機器をアップグレードした時期やアップグレードを決めた動機を把握し、サードパーティーによるメンテナンスの内容をどの程度認識しているかを調査することだ。

　調査結果からは、IT機器の購買はベンダーによる過度な影響を受けること、メンテナンス契約に代替えオプションがあることに気付かない場合があること、ベンダーがハードウェアの更新サイクルを短期化していることなどが明らかになった。このような状況で、果たして適切なIT投資は可能だろうか？

　IoTやビッグデータといった革新技術を積極的に採用してビジネス需要を満たすためには、企業が購買サイクルのコントロールを自らの手で行い、ベンダーの計略に乗せられないようにする必要がある。本リポートでIT機器の購買と運用の現状を把握し、適切なコスト投資をするためのヒントをつかんでほしい。