1980年代に現れたコンピュータウイルスは、現在ではより犯罪色が強く進化している。遠隔操作ウイルス、オンラインバンキングのユーザー情報などを盗む非常に悪質なもの、「標的型攻撃」と呼ばれる特定のターゲットに対してのみ攻撃を行うようなマルウェアが発生している。
これに伴って、現在ではウイルス/マルウェア対策は企業にとって必須のセキュリティとなっているが、残念なことに多くのマルウェア対策ソリューションの基本アーキテクチャは、過去20年間変わっていないことが現実だ。進化を続けるマルウェアに対応するために、各社さまざまな機能を建て増し的に付加することで巨大なアプリケーションとなり、インストールされているPCのパフォーマンスやリソースを食い散らかすだけではなく、有効な対策とはいえない状況になってしまっている場合も少なくない。
進化を続けるマルウェアに対抗するために、マルウェア対策も画期的な進化が必須となった。このホワイトペーパーでは、昨今どのようなアーキテクチャが新世紀のアンチマルウェア対策の「あるべき姿」となるのかを解説するとともに、それを実装したソリューションを紹介する。