運用負荷の原因だったバックアップシステムを一元化、グリーに学ぶ見直しのコツ

　レガシーなシステムは属人化や運用・管理の非効率化のみならず、バックアップ体制にも影響を及ぼす。ゲーム事業を中心に幅広いビジネスを展開するグリーでも、業務ごとに個別にシステムを構築したことからバックアップ環境も乱立し、さまざまな課題が顕在化していた。

　まずレガシーシステムからの脱却を図ったのち、同社はバックアップ環境の一元化に着手する。求められたのは、複数のシステムを一元管理できるバックアップソリューションだ。選定の中で注目されたのは、VMwareやHyper-Vといった仮想化環境を同時にバックアップできる製品だった。

　複数のソリューションを組み合わせる従来の環境と異なり、一体型のアプライアンス製品であるため、設定や障害時の切り分けが容易というメリットもある。加えて、処理速度にも優れており、4つのノードで並行してバックアップの実行も可能だった。本資料では、同社のバックアップ刷新プロジェクトを詳しく紹介していく。ファイル、フォルダ単位の柔軟なリストアにも対応しており、データ保管庫のようなイメージで利用しているという。